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2019年12月30日 (月)

セルジュコフカラー Su-30SM <完結編>

12月30日ということで30にちなんでSu-30SM
これで完全完結になると思います。

現地でのカラー検証後に製作したSu-30SMも予定通り野外撮影をしてほぼ同じ色となり
2019年の自己課題を完了したと言うことにしましょう。
事の始まりは2015年のMAKS-2015
当時(出発前)は航空雑誌の写真をみてなんだこれ?と思った 通称:セルジュコフカラー
2012年ころから生産・配備の始まった航空機には統一塗装として
グレー1色の電波吸収剤を一部取り入れたらしい塗装に今後されていくとの情報の元
模型製作趣味者としては唖然としたものでした。
変な色 つまんないグレー(笑

ところが・・・・
MAKS-2015で実際自分で撮影してきた写真を見ると

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家で見るたび(実際に2015年に撮ってきた奴です)
何故だか作りたくなる不思議な感じ。
当時からメディアプラットフォームから裸眼で見て
ジャーマングレーか、その辺に近い色かな?と直感的に感じていましたけど。

うーむ、何時かは作らねば!と思って早4年・・・・・
なんだかんだで結局作らず。
おまけにその間に、ネットや模型誌で作例がちらほらと。
さらにMAKS2017で実際にカラーチップ持って比較した(偉大な)ツワモノの方まで出てきてしまい
今年この検証作業がパクリっぽくなるので嫌なのですが、せっかく行ってやってきたので
キッチリ納めたいと思います。
来年以降もうセルジュコフカラーを自分の手で検証したことは触れません。

一昨年末から今年にかけてクレオスとモデルカステンの2社から
ロシアンエアクラフトブルーと称して、セルジュコフカラー(迷彩)を再現することを堂々と唄った
専用カラーが発売されました。
(その後朝焼け夕焼け時を意識したロシアンエアクラフトブルー2も出ました)
それらを使用した作例も数多く掲載されましたが購読している紙面を何時見ても
「何でこんなに青いんだ?」と思うものばかり。
ロシア機模型全般を趣味とする1個人としてはまったく納得の行かない作品ばかりでした。
仕上げや工作の内容はすばらしいのですが。

出版関係にある程度明るければ察しが付きますが灯篭記事って奴ですかね。
もしくは依頼を受けたモデラー(兼ライター)さんが締め切りの時間の無い中、依頼をこなすため
メーカーから出ている専用カラーを疑いも無く利用するのは仕方の無い事かも知れません。

ということで、何故このような明らかに色身の異なる専用カラーが出てしまったのか
個人の趣味の範囲としての結論を出してみようと思います。

まず仮説として・・・・・
「ネットに転がっている、飛行機写真のサイトみて調色した」
のではないでしょうか?

以下それを検証して行こうと思います。
文句を言うにはその製品を実際に買って試すのが一番です。

Img_2995_20191230201201
AV-06   クレオス Mrカラー40th アニバーサーリカラー
MC-15-1  モデルカステン フランカー カラーセット2 の 1 ブルー
393    クレオス Mrカラー C393 ロシアンエアクラフトブルー(2)
の3色を購入。
自宅に積んである(もう作らないであろう、合掌)ズベズダの古い旧キットを3機
7月のロシア(旅行)帰国後キットをばらし、簡易的に組み立て
再びロシア(MAKS)に出発前にカラー検証モデルとしてカラーチップ共々製作して
いざ 現地へ

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残念ながら、セルジュコフカラーのフランカーは駐機しておらず
Aa2
Ka-52とMiG-35にて
購入した比較対象とする塗料で積んでいた
ズベズダSu-27系列のキットを使って実機から見える曲面部分の色を比較

さらに平面の色を見るためにカラーチップで
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Mi-26,Ka-52,MiG-35を検証。(クリックで画像拡大します)
まあ、予想通りグレー系です。青みも赤味も、ほぼありませんでした。
その他のカラーは自分の中で以前から候補としていた色を塗って持っていきました。

そして2015年にこの会場で見たとおり 
ジャーマングレーではないかという確証が持てました。

フランカー系じゃないからこの検証はセルジュコフカラーの検証じゃ無いよね!
と思う方いらっしゃいますかね?
残念ながら間違いです。統一塗装ですので機種はあまり関係ありません。
強いて言うと製造年の違いからくる退色はあるでしょう。
ちなみに2012年11月にセルジュコフが失脚して元の青ベース迷彩が戻りつつあります。
何故か海軍はこのグレーを今でも使っているっぽいですが

さて、帰国してから

何度か当ブログでも検証報告を書き
実際にキットも製作しはじめました。

Img_5368_20191230201201
瓶出し生を使いたいのはそれなりの理由があります。
今回メーカーが出したものは限定のものがあり
この記事を読んでも、「俺はセルジュコフカラーは青いんじゃ」という
方もいるでしょう。
そのときに手に入らない、転売対象で小売価格より値が上がっている
買ってあったけど塗料が固まって使えないなど
不自由な点が思い浮かびます。
そのためにも安定的に手に入る物というのがとても重要です。

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黒い下地にすれば退色表現もバッチリです。

Su35s02_20191231192901

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セルジュコフカラーはこんな感じで 退色します。
(ロシアン ファルコンズの1機)

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まずは最初の色を塗って確認
このグレーです。

Img_5414_20191230201401
こんな感じで、検証を元に塗りました。

Img_0042
その後、完成してまずは部屋で青バックにした部分が
機体の背中で色が反射してしているのがお分かりでしょうか?
これが空中で起きているとしたら・・・・・。

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左 モデルカステン フランカーカラーセット2のブルー
右 クレオス Mrカラー ロシアンエアクラフトブルー(1)
  ※ロシアンエアクラフトブルー(2)はやる必要がないので割愛しました。

野外で撮ってみました。
青いですよね。

その後、検証元に筆者が塗装したキットを撮影しました。
Img5880

Img5879
↑ズベズダのSu-30SMです。

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実際に今年MAKS2019で撮ってきたホンモノです。
ほぼ一緒でしょう。
※撮って出しそのままです。Photoshopなどで画像補正などはしていません。
 Canon7Dmk2とiPhoneという違いはありますが誤差の範囲です。
 青が青で写ることには変わりありません。
 しかし今回検証する塗料は何故かグレーがブルーなのです。

Img5878
このキットで塗装で使用したのは
タミヤのXF-63 ジャーマングレー
です。
青空によって青がグレーに反射して見事に
セルジュコフカラーが再現されていると思います。

では、なぜ 事もあろうに名の有るメーカーがこんな色の間違いをしているのかを
改めて推理しようと思います。

残念ながら筆者はメーカーへのコネがありませんので自身の経験と感で推理するしかないのです。

1.機種の違い
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2015年 MAKS2015撮影 Su-35S(空軍所属)
exifでの焦点距離324mm

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2019年 MAKS2019撮影 Su-30SM (海軍航空隊所属)
exifでの焦点距離320mm
2ショットとも、同じ場所(メディアプラットフォーム)からの撮影です。
直線距離で約300mです。
背景の建物が同じなのでわかると思います。
いずれもカメラとレンズは同じです。Canon7Dmk2とSIGMA150-600mm

結論=機種によるセルジュコフカラーの違いは有りません。
   また、空軍所属と海軍航空隊所属での違いもありません。
   当時の思想である塗装の統一化というのは間違えでは無いようです。
※ホワイトバランスが若干異なるのは撮影時刻による
 太陽の位置(Su-35午前、Su-30SM午後)や雲の影による
 誤差はあると思います。基本カメラからのJEPG撮って出しです

2.距離の違い
2k4a1057
順光時の彩色イメージに近い色です。
筆者個人の所有のレンズ性能が良くないのでこれでも良いほうです。(苦笑
Exifでは
↑が焦点距離293mm

↓が焦点距離484mm
2k4a6001
かなり青っぽい感じの色です。
俗に言う「青かぶり」の状態です。

Aaaa_20191230201401_20191231005601 
空が邪魔なので消してしまいましょう。
よくわかりますね!
カラーピックで見るとかなり空の青が影響しています。

429
8月31日の午前中です。
現地に行った方はわかっていると思いますが、朝から深い霧でした。
昼から快晴になりました。
この状態で遠くから撮っても空の青が写らないのでかぶりません。
退色が酷くて模型映えは、しますが検証には向きません。

より近いとどうか
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空の青だけでなく草や建築物などが一緒に写りこむことで
「色のかぶり」が発生しにくい状態です。
exifでの焦点距離150mm

Ssssd
周りを切り取りましょう。
ピックアップした色は、裸眼で見たイメージの色と変わりません。
すなわち近い距離(この場合メディアプラットフォームから誘導路まで約80m)
だったので色かぶりが発生しにくい状況だった訳です。

結論=距離によって色は見え方に変化がある。
   遠ければ環境光によって対象物が周りの色に影響される。


<2.距離の違い>による色かぶり が原因という推測が立ちました。
これにより少なくとも、調色担当者もしくは監修者は現地で現物は見ていないのでは?
という推測ができます。

となると、今の時代インターネットで検索!
エアラインドット〇ットやロシアンプレーンドット〇ットなど
有名写真サイトで担当者のイメージの写真を元に塗料の調色担当や監修者へ依頼
したのではという残念な推理になってしまうのです。

・コストが掛かるのは当然です。
 MAKSに行くのに安くても30万は掛かるでしょう。ビザもいります。
 4日間は職場を離れるので担当スタッフがいなくなるのは人手不足で厳しいでしょう。
 そして、1個176円(税込)~1500円程度でしかも何個出るか判らない中
 売るのですから掛かる費用(コスト)は安く抑えなければいけません。
 営利目的の会社ですから当然です。

筆者のような、元印刷オペで色を忠実に再現したい派は少数かもしれませんが
商品サイトにあるような実在する航空機の塗装の再現を唄うのであれば
現地取材に近しい事をしてほしいと願うばかりです。
※2年に一度はロシアに行きますのでご依頼いつでもお受けします(笑)
 もちろん無償で協力させていただきます。

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